大径ローハイトホイールを軽量化しよう! PP素材編


こんにちは!
某大手モール型ショッピングサイトにてペラタイヤを販売しておりますミニすけです。
来週のFM-A初試走までに時間ができたため、本日は前回の投稿で貫通処理をほどこした大径ローハイトホイールを蓋取り・エンドリムのカット加工までやっていきたいと思います^^
私なりの方法を少しでも分かりやすくお伝えできればと思い、画像をいつもの倍ほど載せるため、二回に分けて投稿させていただきます。
それではいきましょう!

前回の投稿でこれを貫通させました。大径ローハイトPPホイールです。
↓リンクを貼っておきます。
そしてこの貫通されたホイールをさらにこのようにします。

ニッパーを使って豪快かつ一気にエンドリムをカットしてしまいます^^
エンドリムカットのやり方は2通りあり、1つ目は画像のようにエンドリムのタイヤ止めの出っ張りのみをカットする方法と、2つ目は出っ張りだけでなく、その根元ごとカット・幅詰めする方法です。
個人的には1つ目のタイヤ止めのみをカットする方法は、装着するタイヤが通常よりも少し内側寄り(本体シャーシ寄り)になるため、ストレートの安定性重視になると考えています。
2つ目の、タイヤ止めの根元ともどもカットしてしまう方法は、トレッド幅は通常時と変わりませんが、Xシャーシ用のホイールをXシャーシ以外にも装着しやすくなるというメリットがあります。削り方次第で、自分好みのホイールを作ることができます^^
ここで、ホイールをブラック強化シャフトに装着します。

指を貫通しないように注意しながら、ホイールの半分くらいまでシャフトを挿入していきます。
画像ではシャフトをリューターに掴ませていますが、ここはピンバイスなど握る手に力がはいるものであれば何でもOKです。
一旦リューターから取り外し、蓋取り・幅詰めしていくおおよそのホイール幅を決定します。

私は蓋取り・幅詰め加工時に、まず荒削り寸法を設定します。リューターで一気にホイールを削るための荒削り用の強力な先端工具を使用するため、削りすぎてレギュレーション違反になってしまうのを防ぐためです。
今回は最終的には8.4ミリを狙って仕上げていくため、完成寸法よりもおおよそ0.4~0.5ミリ程度大きめに、荒削り時のマスキングを施していきます。

画像は8.8ミリの位置にマスキングしています。
一度少しだけ貼ってみて、先ほどのノギスを当て、大幅なズレが無いかを確認したあとに極力幅を変えないように一周マスキングします。この作業はやっている内に自分の基準みたいなものができてくると思いますので、何度もトライしてみてください。
次に、ピンバイスとリューターを用意します。

ピンバイスはグリップ部分が回転するタイプのものをお勧めします。回転しないものと比べて、この作業に限らず、ビスを締め付ける場合にも作業効率が格段にアップしますし、私が愛用しているゴムグリップ付きのタイプは、力が必要な作業でも指が痛くなりにくく、手や腕の疲労が軽減されます。
画像右のリューターは、工場等で製品細部の加工に活躍するメーカーのものです。こちらのタイプは16500回転/分の固定タイプですが、本当は回転数の調整が可能なものの方がいいと思います。回転数固定のタイプはスイッチを入れるといきなり激速で回転するので、細部を少しだけ削りたい等の場合は削れ過ぎになる恐れがあり、かなり神経を使っています。。まあこちらのメーカーは値段の割にトルクが強く、かなり使い勝手がいいので、さまざまな加工の場面で重宝しています。
前は調整可能タイプを使っていたのですが、それが壊れてしまった時に、こちらのメーカーの回転数調節可能タイプがちょうど売り切れていたので、こちらのタイプを購入しましたが、やはり前のタイプが恋しいです。
そして、その先端に装着しているのはダイヤモンドカッターです!
ここまで準備できたら、いよいよ蓋取り開始です。

このように、まずは蓋の外周を削り取っていきます。
このときのコツとしては、リューターを固定したまま、ピンバイスのグリップ部の回転を利用して、ホイールを動かす(回す)やり方をおすすめします。
逆の、ホイールを固定してリューターを動かす方法でやると、高い確率で一箇所だけが削れすぎたり、リューターが滑りまくってホイール側面などに深い傷をつけてしまうなど、良くない事が起こります。
是非ともリューター固定の、ピンバイス回転でやってみてください!
というか、なぜそんなリスクをおかしてまでダイヤモンドカッターをつかうのか・・・それはズバリ
作業が早いから!
です。
後の工程で、リューターの先端工具をジルコナイトという切削ビットに交換してホイールの幅詰めをしていくのですが、初めからジルコナイトを使用すると、その先端工具の形状と、ホイールのツルツルとした表面の相性が悪いようで、幅詰めにかなりの時間がかかってしまう為です。
ホイールの素材がカーボンの場合はさらに苦労することになります。私は初めホイール1個加工したら疲れ果ててしまい、考えた末、現状ではこの方法が一番早いと考えて作業しています。
ホイールのフチを一周削ると、以下の画像のようになります。

マスキング部分までまだ余裕がありますね^^
次に、以下の画像のように蓋の表面部分をダイヤモンドカッターで削っていきます。ここでもリューター固定のピンバイス回しの方法で作業することをお勧めします。

画像ではガッツリと削っていますが、この作業はホイール蓋の表面に傷をつける目的で行いますので、ここまでしなくてもOKです。
私は後工程での削りが少なくて済むように、ここでガッツリと削っています。しかし、慣れないうちは切削部分にダイヤモンドカッターを強く押し付けすぎる等で、予期せぬ方向にカッターが滑ってしまい、怪我をしたりホイールの意図しない部分が削れてしまう可能性が高くなります。なので、最初はホイール表面全体に傷をつけていくイメージでやってみてください。これだけでも後工程がかなり楽になります。
下の画像は削り終わってバリを取った状態です。

ここで、強力な先端工具を投入します!

画像右のリューターに装着しています!
この先端工具、高額なので私は買うのをかなり思案しましたが、加工時間がかなり短縮したのと、硬い素材を削る時のストレスが無くなり、価格以上の価値があるので今では買って正解だったと思ってます。
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この先端工具を取り付けたリューターを・・・

このように当てて削っていきます。
私はホイール側にも先端工具側にもリューターを使いますが、先端工具側はピンバイスなど、持つ手に力が入るものであれば何でもいいと思います。
もちろん、リューターを2つ使うやり方のほうが作業が早いというのは言うまでもありませんが。。基本、時間短縮で考えてます^^作業時間が短縮できたら、実際コースを走らせに行く時間もたくさんできますしね。
そして両方のリューターをONにして…
ガガガーー***
#%$”$%&&・・・
!!!

マスキング位置まで一気に削ります。
この間、30秒ほど。おそるべし高額先端工具。
これで荒削りの段階が完了し、ゴールが見えてきました!載せた画像数が多く、ページが重くなってしまうので今回の投稿はここまでです。近日中に仕上げの工程を投稿しますのでまた見に来てくださいね^^
ではまた!